アメリカの税金② Dual Statusの場合(年末にNon resident)

先日、ResidentとしてForm 1040を完成させたのだが、いろいろ調べると、日本に戻ってからはNon residentとなるため、同じTax YearにResident期とNon resident期が混在する、”Dual Status"に該当することが分かった。あえなく、作り直すことに...。
Dual Statusとして申請する場合、おもに以下の制限が生じる(らしい)。
①Standard deductionが適用されない(Itemized deductionは可)
②Joint return を使えない(Married filing separatelyを選択せざるを得ない?)
...など。また、Moving Expense は、米国外への引っ越しには適用されないらしい。

結局のところ、Form 1040で帰国前(Resident期)の米国での収入を前述の制限つきで申告し、さらにForm 1040NRで帰国後(Non resident期)の米国での収入を申告する形となるようだ。この場合、帰国後(Non resident期)の日本での収入は申告する必要がないため、Form1040NRで申告する収入は0となった。このあたりの話はかなりややこしく、IRSのサイトにある書類、中でもPublication 519を何度も確認して、やっと理解できた(とはいえ、間違っているかも...)。
なお、Form1040の上の余白に"Dual Status Statement"、Form1040NRの上の余白に"Dual Status Return"と記載し、サインの記入はForm 1040NRのみでよいとのこと。

Standard deductionが適用されないため、せめてItemized deductionとして、州税を支払った分と、帰国時にSalvation Armyに寄付した分を追加し、わずかながら減税に成功。念のために、Salvation Armyからもらったレシートを添付しておく。最終的に、源泉徴収された額とほぼ同額の見通しとなった。余分な出費がないぶんほっとした反面、上記①、②の制限がなければ、1700ドル戻ってくるはずだったので、少し残念。今週末に見直して、週明けすぐにEMS便で郵送する予定。

なお、ここで挙げた事例はあくまでも私の場合ですので、詳しい内容については、Publication 519をご参照ください。