吐血と下血のマネージメント
まず、バイタルサインを評価し、安定させることにつとめる。
バイタルサインの中では、脈拍と収縮期血圧が有用。
”Shock Index”という指標(=脈拍数/収縮期血圧)による出血量を推定可能。
根本的な治療は内視鏡による止血となる
その前に対症療法として、
静脈ラインの確保→細胞外液の輸液
必要に応じて輸血
…を行う。
出血源の推定
まず、喀血でないかどうか?
上部か下部か?(Treitz靱帯が境界)
上部はコーヒー残渣用の吐物、下部はタール便が特徴的
ただし、食道静脈瘤、直腸潰瘍などは新鮮血となる
直腸診は情報量が多く、必ず施行する。
肝硬変が背景に存在する場合、食道静脈瘤の存在を意識する。NGチューブの挿入は控える。
(アルコール多飲の有無など問診を)
血液検査でBUN値の上昇は上部消化管出血を示唆する。
参考文献:
ジェネラリスト診療が上手になる本(「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 4)
- 作者: 徳田安春
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