気管支結石症

結石が気管支腔内に存在するか、あるいは結石により気管支の圧排や狭窄をきたした病態。
後発年齢は30歳-50歳で性差なし。
好発部位は右側、とくに中葉気管支に多い。
発見の動機は血痰が多いが、無気肺や閉塞性肺炎を併発する。
成因として、①石灰化リンパ節の気管支内穿孔によることが多いが、ほかに②気管支内分泌物の異物の石灰化、③気管支軟骨の石灰化、④代謝異常…などが考えられる。

気管支鏡下摘出術が第一選択であるが、開胸手術によらねばならないこともある。
手術適応は、①大量あるいは反復する血痰、喀血 ②肺化膿症や膿胸などの重篤な合併症 ③食道あるいは動脈との間に瘻孔がある場合 …とされる。

気管支内視鏡診断テキストP.130-131
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