細菌性髄膜炎に罹患したベトナム成人に対するデキサメタゾン

細菌性髄膜炎に罹患した成人全例が,デキサメタゾンによる補助療法から利益を得るかどうかは不明である.
細菌性髄膜炎が疑われる 14 歳以上の患者 435 例を対象に,デキサメタゾンに関する無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施した.
その結果、細菌性髄膜炎が疑われるすべての青年および成人において,デキサメタゾンにより転帰が改善することはなかった。
有益な効果が得られるのは,抗菌薬による前治療を受けた患者を含め,細菌性髄膜炎微生物学的に確定した患者に限定されるものと考えられた。
(N Engl J Med 2007; 357 : 2431 - 40 : Original Article.)