大腸菌
カテーテルや泌尿器的異常、および結石が無い患者においては、大腸菌が約80%の急性感染症をおこす。
他のグラム陰性桿菌、特にProteus属とKlebsiella属、ときにEnterobacter属は、非複雑性感染症の一部を占める。
発熱、CRP上昇はしばしば急性腎盂腎炎に伴うが、膀胱炎ではまれであり、腎盂腎炎以外の感染症でもみられる。
アンピシリン耐性(腎盂腎炎を起こす大腸菌の25%以上)が進んでいるので、市中感染症においても、経験的治療としてアンピシリンを用いるべきではない。
第2,3,4世代セファロスポリン系
キノロン系
モノバクタム系
カルバペネム系
アミノグリコシド系
…の耐性は10%以下である。
フルオロキノロン、アミノグリコシド、第3世代セファロスポリンによる7-14日間の治療が通常は適切である。
ハリソン日本語版第1版 p.991, 1668-1672
- 作者: Eugene Braunwald
- 出版社/メーカー: メディカル・サイエンス・インターナショナル
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る