急性腎盂腎炎のCT像
CTでは、造影後に単発性もしくは多発性の楔状の造影不良域としてみられることが多い。
感染に伴う浮腫と血管攣縮によると考えられている。
腎腫大もよくみられる。
腫瘤様の低吸収域としてみられることもある。
炎症は腎周囲腔にしばしば波及し、腎被膜やbridging septaの肥厚といった所見を認めることもある。
腎は腎周囲腔の中に多量の脂肪組織に囲まれて存在する腎周囲腔と前後の傍腎腔は、線維性被膜であるGerota筋膜で境されている。
また、bridging septaと呼ばれる薄い隔壁も、腎周囲腔をいくつかの区画に分けている。
腹部のCT P.235、P.259
- 作者: 平松京一
- 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
- 発売日: 2001/04
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